[テレワーク] テレワークのメリット一覧(計12メリット):アンケート、論文、書籍、自分の体験・口コミの情報をまとめ

 2020年3月の新型コロナウィルスの流行から、半ば強制的に始まった日本のテレワーク化。

 テレワークには様々な課題が指摘されています。

 では、テレワークにはどんなメリットがあるの?と疑問の方もいるかもしれません。

本記事では、アンケート、論文、書籍、体験の情報を統合し、テレワークのメリットの一覧をまとめました

目次

メリットの一覧

No.メリット
1通勤がなく時間を有効活用できる
2自由な服装
3好きな時間に仕事ができる
4好きな場所で仕事ができる
5仕事に集中しやすい
6職場の人間関係の煩わしさがない
7生産性や創造性の向上
8出費が減る
9感染症リスクが低下
10会社への愛着が増す
11家族と一緒の時間が増える
12家事・育児・介護と両立しやすい

 12個のメリットは、 ①テレワーカー本人である個人(会社員) 、② 個人(会社員) と同居している家族、 ②個人(会社員)が働いている 組織(会社)それぞれの立場のメリットに分類されます。

個人のメリット

No.メリット
1通勤がなく時間を有効活用できる
2自由な服装
3好きな時間に仕事ができる
4好きな場所で仕事ができる
5仕事に集中しやすい
6職場の人間関係の煩わしさがない
7生産性や創造性の向上
8出費が減る
9感染症リスクが低下

 12個のメリットのうち、働き手である個人が感じるメリットは計9つです。

 いずれも自己管理が前提となっているので、自分の仕事管理が上手なテレワーカーほどテレワークのメリットを受けやすいと言えます。

通勤がなく時間を有効活用できる

 テレワークの代表的メリットです。多くのアンケート調査でも総じてこのメリットが指摘されています。

 スタッフサービスグループが実施したテレワーク導入後の働き方に関する意識調査では、調査対象者(400名)の79%(316名)が「通勤時間を有効活用できる」と回答しています。

 都心にオフィスがある方の平均通勤時間は往復で約1時間半です(出典;東京都在住者の平均通勤時間について!職住近接のススメ|東京の賃貸は株式会社アシスト (chintai-assist.jp))。

 例えば、毎日8時間、1ヶ月22日働くとすると、毎月約4日間(32時間)分の仕事時間が浮いたことになります。

 最初にこういう疑問を抱くかもしれません。

テレワーカーは、通勤時間分を何に使っているんだろう? 

 睡眠、料理、朝食、趣味などに活用されているようです。

・在宅であれば通勤時間を料理やトレーニングにあてることができる(女性/30歳)
・通勤時間を睡眠時間にできる(男性/42歳)
朝食をしっかり食べたりニュースを見たりできる(女性/34歳)
・終業後すぐに自分の時間になる(女性/29歳)

テレワーク導入後の働き方に関する意識調査

SNSでの口コミ> 通勤時間節約分を使って料理!

自由な服装

 自由な服装もメリットの1つです。

 スーツ・ネクタイ・革靴など、フォーマルな服装は動きにくく、着替えも面倒です。

 在宅のテレワーカーは、もう少しリラックスした服装で仕事ができる環境をメリットと感じているようです。

 連合が実施したテレワークに関する調査2020によれば、回答者のおよそ半数がテレワークのメリットとして「自由な服装で仕事をすることができる」と回答しています。

 ただし、パジャマなどあまりにもラフな服装をすると、仕事モードに入りにくくなるデメリットが生まれるかもしれません。そこで、テレワークの時には寝間着からカジュアルな服装に着替えることをおすすめします。

 仕事モードに入りやすくなりますし、ある程度リラックスもできます。

・アクティブウェアはおすすめ。合間に軽い運動もしやすいです。
・フーディーもおすすめ。フードをかぶって集中しやすくなります。
・化粧、髪セットなどはほとほどで。
・オンライン会議がある日は少しだけフォーマルに。

SNSでの口コミ>テレワークの時の服装はカジュアルな部屋着でOK!

好きな時間に仕事ができる

 いつ仕事を始めても、中断しても、終了してもよい、自由に働く時間を決められるのもメリットの1つです。

 連合が実施したテレワークに関する調査2020によれば、回答者のおよそ1/4がテレワークのメリットとして「自分の好きな時間に仕事をすることができる」と回答しています。

 ただし、テレワークも労働基準法や就業規則が適用されますので(厚生労働省「テレワークの適切な導入及び実施の推進のためのガイドライン」)、その範囲の中で柔軟に時間を使う必要があります。

SNSでの口コミ> 時間の融通がきく!

好きな場所で仕事ができる

 テレワークはインターネットを使った仕事の形態なので、場所に関係なく仕事ができるのもメリットです。

 連合が実施したテレワークに関する調査2020によれば、回答者のおよそ20%がテレワークのメリットとして「好きな場所で仕事をすることができる」と回答しています。

 ただし、働く場所は就業規則に定めがある場合がありますので(厚生労働省「テレワークの適切な導入及び実施の推進のためのガイドライン」)、サテライトオフィス、コワーキングスペース、ワーケーションなどの自宅外の場所でテレワークが可能かどうか事前に確認することがよいかもしれません。

<SNSでの口コミ>テレワークは場所の融通もきく!

仕事に集中しやすい

 オフィスでは周りの声が気になって集中しづらい場合があります。イヤホンを付けて音を遮断することもしにくいです。

 在宅だとこういった同僚などの声が届かない分、仕事に集中しやすいです。

 スタッフサービスグループが実施したテレワーク導入後の働き方に関する意識調査によれば、回答者の約20%がテレワークのメリットとして「仕事に集中できる」と回答しています。同調査の回答者の1人は「集中できるから休憩を忘れる(男性/59歳)」と集中できる環境を強調しています。

 ただし、集中し過ぎると、知らずに長時間労働になりがちなので、メリハリをつけて休むほうがよいかもしれません。

SNSでの口コミ> テレワーク環境は静かだから集中しやすい!

職場の人間関係の煩わしさがない

 仕事の悩みの1つが職場の人間関係。オフィスに集まるとどうしても人間関係が濃くなります。

 テレワークは周りに職場の同僚らがいないので、人間関係が希薄になり、対人ストレスは低くなります。

 NTTデータが実施した「緊急調査:パンデミック(新型コロナウイルス対策)と働き方」によると、回答者の約20%がテレワークを継続したい理由として「職場の人間関係の煩わしさを回避できる」と回答しています。

SNSでの口コミ> テレワークは人間関係のストレスが小さい!

生産性や創造性の向上

 仕事に集中しやすいとも関係ありますが、一人でじっくり考えたほうが創造性などが高まることもあります。 

 連合が実施したテレワークに関する調査2020によれば、回答者のおよそ5~10%がテレワークのメリットとして「定型的業務の生産性が上がる」「創造的業務の生産性が上がる」と回答しています。

 生産性が上がる背景には、他に、集中して仕事するので残業時間が減る、オフィスでの無駄な会議が減る、電子化されて業務プロセスが改善する&コストが削減 するなどが、挙げられます。

SNSでの口コミ> テレワークはコスパがいい!

 自宅でのテレワークによって、ペーパレス化が進み、無駄会議が減り、通勤時間がなくなるなどで、生産性や創造性が向上すると、結果、時間に余裕が出てくるといった嬉しいメリットも産まれます。

 時は金なり。時間のゆとりは、明らかなメリットです。

 ただ、テレワーカーさんによっては、暇な時間を持て余して困る・・という方もいます。

 そこで、テレワークによって時間に余裕が出来た方向けに、時間の使い方について、別途記事をまとめました。こちらもぜひ読んでみてください。

出費が減る

 オフィスに通勤すると、通勤代が発生します。オフィスの周りのレストランなどでランチをとったり、同僚と飲み歩いたりするとさらに出費が増えます。単純に、外出すればそれだけ費用はかかってしまいます。

 テレワークのメリット・デメリットをまとめた論文「新型コロナウイルス感染症流行下でのテレワークの実態に関する調査動向」によれば、テレワークのメリットして、通勤時のコストがかからない・出費が減ったと指摘されています。

感染症リスクが低下

 オフィスや通勤電車の中はどうしても人口密度が高くなります。

 結果、新型コロナウィルスや季節性インフルエンザなどの感染症リスクが高まります。

 2020年3月以降に半ば強制的にテレワークが全国的に導入されましたが、この一番の目的(メリット)が、感染症リスクの低下です。

  テレワークのメリット・デメリットをまとめた論文「新型コロナウイルス感染症流行下でのテレワークの実態に関する調査動向」によれば、テレワークのメリットして、感染症リスク低下が指摘されています。

家族のメリット

 12個のメリットのうち、働き手である個人と同居する家族が感じるメリットは計2つです。

 テレワーカー本人だけでなく、家族にとってもテレワークはメリットがあります。

No.メリット
11家族と一緒の時間が増える
12家事・育児・介護と両立しやすい

家族と一緒の時間が増える

 オフィスで働く場合、オフィスで働く時間と通勤時間を合計した時間(8~10時間程度)は、外出することになり、家族と一緒にいる時間がかなり少なくなります。

 在宅のテレワーカーは、同居する家族と一緒に居る時間が長くなり、家族との会話が増えるなどのメリットがあります。

  NTTデータが実施した「緊急調査:パンデミック(新型コロナウイルス対策)と働き方」によると、回答者の約15%がテレワークを継続したい理由として「家族との時間が増える」と回答しています。

SNSでの口コミ> テレワークで家族コミュニケーションがよくなった♪

(引用;twitter)

家事・育児・介護と両立しやすい

 在宅のテレワーカーは、同居する家族と一緒に居る時間が長くなり、 時間の融通もききやすいので、テレワークは、家事・育児・介護と両立しやすいというメリットがあります。

 連合が実施したテレワークに関する調査2020によれば、回答者のおよそ10%がテレワークのメリットとして「育児や介護との両立がしやすい」と回答しています。

SNSでの口コミ> テレワークの合間に入院中の家族とも面会できる♪

組織のメリット

 テレワークは テレワーカー本人やその家族に加えて、会社などの組織も大きなメリットを受けます。

No.メリット
7生産性や創造性の向上
8会社への愛着が増す

生産性や創造性の向上

 テレワーカーの生産性や創造性が高まれば、必然的に会社の売上や利益にとってもプラスです。

  例えば、社員への残業代の支払いが減る、オフィスをコンパクトにすることでオフィスの賃料を下げることができる、電子化することで紙代やコピー機の維持費用が減る、新製品・サービスが以前より生まれやすくなるなど、会社側にとってもテレワークは大きめメリットを受けられます。

会社への愛着が増す

 オフィスを離れ、自宅でテレワークする会社員は会社に対してどんな印象をもっているのでしょうか。

 リクルートマネージメントソリューションズが実施したテレワーク実態調査によれば、テレワークの効用として回答者の約4~50%が会社への愛着が増すと思うと回答しています。

 会社からサポートがしっかりあり、家族との時間が増え、プライベートが充実した環境に変われば、社員は会社に対して当然に好感します。

<SNSでの口コミ> 

 働き方を選びたい人(例:営業・企画職の女性)は、在宅の方が会社への愛着が高い傾向があります。新しい働き方を選べる会社の方がいい人材を採用することもできます。

テレワークのメリット・デメリットをまとめた論文

 テレワークの論文は多数発表されていますが、特にテレワークのメリット・デメリットがまとめられた論文として、2020年に公表された以下の論文をおすすめします。

タイトル新型コロナウイルス感染症流行下でのテレワークの実態に関する調査動向
著者後藤 学ら
雑誌名INSS JOURNAL
発行年2020

 この論文は、日本における新型コロナウイルス感染症流行下でのテレワークの実態に関する調査(約70本)を収集・整理した論文であり、各調査で指摘されたテレワークのメリットとデメリットが表の形でまとめられています。

 この論文で挙げられている様々なメリットはこの記事の12のメリットに含まれています。

メリットしかない?

 テレワーカー、その家族、会社の3者にとって、テレワークは大きなメリットを与えます。

テレワークってメリットしかないんじゃない?

 こういう印象を持つかも知れません。

 たしかにテレワークから大きなメリットを受けることができます。

 テレワーカーによって異なりますが、テレワークのデメリット(課題)も指摘されています。デメリット(課題)を感じる場合、それぞれのデメリットを上手に緩和することで、テレワークのメリットをさらに生かすことができるようになると言えます。

 指摘されているデレワークのデメリットを考慮しても、個人・家族にとってテレワークはメリットの方が大きいと言えます。

 2021年の総務省の調査によれば、テレワークの継続を希望する人の割合は50%を超えています

今後もテレワークを継続したい(「継続したい」及び「どちらかといえば継続したい」)については、全体(66.4%)、企業別(大企業:68.4%、中小企業:63.5%)でみても、いずれも過半数を占める結果となっている。

総務省|令和3年版 情報通信白書|個人向けアンケートで見るテレワークの実情 (soumu.go.jp)

 2021年11月実質の東京都の調査によれば、テレワークの実施率は(30名以上の社員がいる都内企業において)50%を超えています(出典;テレワーク実施率調査結果|東京都 (tokyo.lg.jp)

個人・家族にとってテレワークは、デメリットよりもメリットの方が明らかに大きいです

 新しい働き方であるテレワーク(リモートワーク)をおすすめします

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