[テレワーク] やる気がでない時どうすればいいの?ー原因と対策

 昨年、3月に突然襲ってきた「新型コロナウィルスの大流行」。

 政府は感染防止を理由に企業にテレワークを要請し、企業も応える形で急速にテレワーク化が加速しました。

 急な働き方の変化によって、現場では様々な課題(デメリット)が発生しています。その一つが「どうしてもやる気がでない」です。

 この記事では、テレワークでやる気スイッチが入らない時の原因と対策について解説します。

目次

やる気がでない

 在宅テレワークとなって、やる気がでないと感じる人が多くいます

 NTTデータ経営研究所らのアンケート調査によれば、「やる気スイッチがなかなか入りづらい」と回答した人が18.3%でした(出典;緊急調査:パンデミック(新型コロナウイルス対策)と働き方

 やる気がでないと、例えば、朝起きてデスクに着くのに時間がかかる、仕事が雑になる、ちょくちょくスマホをいじってしまう、といったダラダラとした感じになりがちです。

 一方、リクルートマネージメントソリューションズのアンケート調査によれば、「テレワークを実際に経験した人の半数以上が、生産性や仕事へのやる気が向上する」という結果になっています(出典;「テレワーク実態調査」)

 テレワークとなって、「やる気が上がった人」「やる気がでない人」に分かれているのが現状です。

対策(まとめ)

 やる気がでない時の対策をまとめます。

① やる気がでなくなった時期と原因を整理してみる

② 時期と原因に対応する対策を立てて実行する

③ やる気アップのためのちょっとした工夫をしてみる

対策(詳細)

  やる気がでなくなった時期を最初に整理します。

  職場で働いていた時期から(テレワークになる前から)やる気スイッチが入らない方もいます。

 テレワークになってからやる気が上がらない・・という方もいます。

テレワークになる前からやる気がでない場合

 職場で働いていた時からずっとテレワークになった今でもやる気がでない場合があります。

 例えば、仕事そのものが面白くない、給料が仕事の割に合わない、仕事が単調で成長の実感がない、上司がパワハラ・セクハラ気味、上司とそりが合わない、新しい仕事をやってみたい、などです。

 こんな時は、あなたと今の仕事や職場が合わないことがやる気がでない大きな原因、かもしれません。

 こういう場合は、次のような対策が有効です。

① 上司が異動になるのを待つ

② 異動の希望を上司に伝えてみる

③ 異動したい職場の同僚と相談してみる

④ 転職する

⑤ 独立する

テレワークになってやる気がでない場合

 職場で働いていた時はやる気があったのに、テレワークになってやる気スイッチがなかなか入らない方もいます。

 やる気がでない原因は様々です。

 ネットワークが遅い、書類の多くが電子化されていなくて不便、近所の騒音がうるさい、上司の管理が行き届いていない、運動不足で体調が悪い、・・・こういった様々な原因が考えられます。

 最初に「やる気がでない原因を整理してみる」ことが大切です。

やる気がでなくなった原因は?

 最初に、やる気にならなくなった原因を考えてみることが大切です。

 例えば、 テレワークになったけど、書類が電子化されていなくて仕事しにくい、上司に相談しにくくなった、VPN渋滞が起きてネットワークが遅い、仕事の評価の仕方があいまいでリモートは不安などが原因となって、なんとなくモチベーションが上がらなくなった方もいると思います。

 あるいは、 テレワークになったけど、オンオフの切替えが上手くできない、運動不足・食べ過ぎで体調がよくない、寂しさやストレスが高まっている、オンライン会議の操作が未熟でオンライン会議について行けないなどが原因となって、 なんとなくモチベーションが上がらなくなった方もいると思います。

 テレワークの計37の具体的な課題について簡単な対策をまとめました。

 この37のテレワーク課題は、具体的なテレワーク課題と簡単な対策を網羅的にまとめたものです。

 現在のテレワークでの状態を振り返って、計37のテレワーク課題に該当するかどうかチェックして、あなたに該当するテレワーク課題が1つ以上あれば、それらがやる気スイッチを入りにくくしている原因かもしれません。

例1 VPN渋滞

 VPN渋滞が起きるとネットワークレスポンスが下がります。結果、集中力が低下し、仕事の意欲も落ちることがあります。VPN渋滞という課題は、会社のネットワーク整備が十分でない課題と言えます。会社にしっかり対応(例:VPN同時接続数の増加など)してもらいましょう

例2 オンライン会議が使いにくい

 ZOOMやTeamsなどのオンライン会議では、タイムラグが生じます。タイムラグは集中力を低下させ、1秒のずれで人は話を聞き入れたくなくなると言われています。

 オンライン会議では、相手の表情やニュアンスが画面越しに伝わりにくいなど、対面と比べるとコミュニケーションの質もやや低下します。オンライン会議が使いにくいことでストレスがたまり、無意識的にやる気が低下していっている可能性があります。

  オンライン会議が使いにくいという課題は組織的な課題です。マネージャーや上司がオンライン会議を使いやすくする対策を講じる必要があります。しっかり対応(例:会議の運営の仕方を工夫するなど)してもらいましょう

例3 テレワークに集中できない

 職場と在宅の環境は大きく違います。自宅の周辺の騒音や家族の声などで、テレワークに集中できない場合があります。

 テレワークに集中出来ない状態が続くと徐々にやる気が低下していきます。

 自宅の環境はそれぞれ個人が整備していく必要があります。遮音グッズや近所のコワーキングスペースを利用するなど、仕事に集中しやすい環境を作っていきましょう

 詳しい対策を、以下の記事にまとめました。ぜひ読んでみてください♪

例4 運動不足

 テレワークでは、外出しない分だけ、日常生活の運動量や人との会話は少なくなりがちです。

 運動不足は肉体だけでなく精神的な面で影響する場合があります。

 <SNSでの口コミ>

 日常的に意識して体を動かして、気分をすっきりさせましょう。

例4 単にやる気がでない

  現在のテレワークでの状態を振り返って、計37のテレワーク課題のうち、6番目の課題「やる気がでない」のみに該当する場合もあります。また、 6番目の課題以外の課題の中で該当するものがあるけど、やる気とはあまり関係なさそうな場合もあります。

 この場合が「単にやる気がでない」状態です。

会社と個人の関係は対等な関係であることを意識しよう

 テレワークでは、 会社と個人の関係はより対等な関係となります。

 テレワークでは、個人は自律した意識をもつことが求められています

  NTTデータ経営研究所らのアンケート調査によれば、「自分で自分の時間を管理することがテレワークの課題」と回答した人が42.8%と最も回答した人の割合が高い課題でした(出典;緊急調査:パンデミック(新型コロナウイルス対策)と働き方) 。

 リモートワークでの新しいマネージメントを説く武藤氏は、著書の中で、「リモートワークはメンバーに自由と、それに伴う責任をもたらす」「リモートワークは、自律的な職務遂行と親和性があるのです。」と述べています。

(出典;Amazon

 テレワークでは、 会社と個人の関係はより対等な関係になり、自己管理が求められます。自己管理の必要性を意識することで、やる気は高まるはずです。

メンタルヘルスにも配慮しよう

 テレワークは、孤独になりがちです。

 知らず知らずのうちにメンタルに影響が蓄積されているかもしれません。

 家族、友人、同僚、上司、医療専門家、など周りの方に相談したりヘルプを出すことも大切です。

やる気アップのためのちょっとした工夫

 テレワークでやる気スイッチが入らない場合、その原因を考えることも大切ですが、同時にちょっとした対策を講じることも効果的です。ポイントは「気分」を変えるです。

<SNSでの口コミ> 気分を上げよう!

場所を変えよう

 働く場所を変えると気分が変わります

 普段使っている部屋ではなく別の部屋で仕事をしてみましょう。

 普段は在宅でテレワークしている場合、 カフェや近所のコワーキングスペースを利用するなど、周りに目がある状態で仕事をしてみるのもいいと思います。

 普段と違って周りの方の目があるので、仕事しやすくなります。カフェや近所のコワーキングスペースは基本的に有料なので、お金を払った分だけ頑張ろうという気分も出てきます。

  コワーキングスペースは、月額課金利用だけでなくゲスト利用(ドロップイン)もできます。地方では、コワーキングスペースを1日利用する場合、数百円~2,000円程度です。カフェよりも安く利用できる施設もあります。

 ネットカフェやカラオケが、テレワーク用の完全個室サービスを提供し始めています。こういった個室サービスを利用することもおすすめです。

シャワーをあびよう・顔を洗おう

 体に水で刺激を与えると気分がシャキッとします。

 私は毎日テレワーク仕事前にシャワーを浴びてすっきりして、仕事にとりかかります。

 たまにシャワーを浴びない日がありますが、仕事のやる気があまり上がってきません。

 テレワーク前の朝のシャワーはおすすめです。

掃除をしよう

 個人的にこれが一番オススメです。

 部屋を掃除しましょう。机の周りをきれいに片付けましょう♪

 掃除をすると気分がすっきりします。体も動かすのでシャキッとします。心と頭を整えてくれます

部屋を換気しよう

 在宅テレワーカーは部屋に閉じこもって作業しがち。

 部屋の空気はすこしづつ汚れてきます。二酸化炭素濃度が高まると集中力が低下します。

 部屋を換気して新しい空気を部屋に入れましょう

 気分がしゃきっとして仕事モードに入りやすくなります

好きなものをデスク近くに置こう

 気分を上げるアイテムを机の上や周りに置くことも効果的です。

 好きな芸能人の写真、ぬいぐるみ、大好きなチョコレート、なんでもいいので、気分上げのアイテムを机の上や周りに置くと効果があります。

 <SNSでの口コミ> 大好きなお菓子!

 <SNSでの口コミ> お気に入りの小物!

簡単に出来る仕事をやってみよう

 その日の最初に、受信メールをざっと見る、簡単な内容のメールならさくっと返信してみる、昨日作成したパワーポイント資料の誤記をチェックしてみる、など、やる気がなくても出来そうなちょっとした作業をしてみるといいと思います。

 やる気は、仕事をこなしていくうちに知らず知らずに生まれてくる場合も多いです。

 気づいたら、仕事に没頭していることもあります。

 <SNSでの口コミ> 最初は簡単なところから始めて勢いをつける!

今日やるリストを作ろう

 今日やる仕事のリスト(To-Do-List)を作りましょう。

 今日やることが明確だと、ぱっと仕上げようとするモチベーションも高まることがあります

 <SNSでの口コミ> 自分を適度に追い込む!

 できるだけ仕事を早く終わらせて、残った時間はプライベートを充実させましょう♪

 30人のテレワーカーさんにテレワークのやる気をあげる工夫などを聞いて別の記事にまとめました。

 こちらもぜひ読んでみてください。

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